V12の燃焼室修理が終わりました。
シートカットも済ませて、突き出し寸法もいい感じに仕上がりました。
あとは、良く洗浄していただき組付けして下さい。
東京ビッグサイトで行われている。工作機械見本市に行ってきました。毎回非常に楽しみにしているイベントです。ものすごい出展社数で刺激になるなんてもんじゃないです。
マシニングセンターはほとんど5軸機械です。付加価値の高い仕事をするには5軸加工機ですね。どの機械を見ても「よだれもの」でした。
今回の展示会で特に感じたのはアジア系の外国人が多かった事です。中国、台湾、韓国、タイランドなどです。物づくりがアジアの国外に多数出ている事の証ですね・・・。
出展社も台湾などのメーカーがブースを出して頑張っていました。
当社も、あの機械を買って、あれも買って、それも買いたいーです。
いい仕事する為に、もっと設備投資しないとなー!
その他、面白かったのは通路に日産35GT-Rが展示してあり、エンジンの組立からベンチテストまでの工程をモニターで流していた事です。
工作機械を使い製造加工する代表的な部品は、自動車部品ですから。
ヤマザキマザックのブース前の写真です。 ↓
燃焼室の修理をします。
真中の気筒の燃焼室が激しく痛んでいます。シートリングの脱落が原因なのかな~と思われますが、、恐ろしいです。
下の写真がアップの姿です。(結構痛々しいですね。)気合で修理をしないといけません。
イタリアの闘牛車のV12エンジンですから。
V型の場合一番気をつけないといけないのが、歪みです。なんといっても面研の量を最小限にしないと反対側のヘッドとの圧縮が変わってしまうのです。その他にはバンクにまたがった部品類が取付出来なくなってくる事です。
↑ 修理前の状態です。
お!シートリングの材質は、アレだね。当社にとっては、やりやすい材質です。シートリングを外して溶接です。
溶接を行いシートリングを新たに入れ燃焼室を仕上げ研磨しました。(途中の写真はとり忘れました)この後はシートカットをして最後にヘッド面の面研です。
もう少しの工程が残っています。
クランクシャフト焼き付きしています。どの様に痛んでしまっているかを確認していきます。
振れ(曲がり)測定=中央ジャーナル部で、30/100の振れあり。
磨耗(クランクピン部)=0.20mm以上の磨耗あり(慣性荷重負荷大面)
亀裂検査(磁気探傷)=亀裂あり(磨耗部位)
非常に残念ですが、本クランクシャフトの使用は難しいです。
メタルを痛めてしまうと(焼き付き)クランクシャフトは必ず曲がります。焼けてしまった部分からV字に曲がります。見た目には大した事無くても曲がりが修正不可で再使用不能となる事が多くあります。。。
下記の画像は、上の画像のクランクシャフトを磁気探傷検査した際の画像です。細かい亀裂が軸方向に沢山あります。これは正に焼き割れです。(円周方向に亀裂が入る事もあります。この場合は完全に使用不可です)
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