面研仕上げ

Dec 01st, 2009
PORSCHE 964後期ヘッド

PORSCHE 964後期ヘッド

 

今日は、旧車ネタではないです。

でも、、、このエンジンもすでに旧車の仲間になるのかな?1992年位の年式だからなるか?
PORSCHE 964の後期型ヘッドです。

各部のオーバーホールをして最後に面研しました。(最少量面研です)
面研がきれいに仕上がったので、投稿してみました。
ポルシェは水平対向の6気筒です。多気筒なので全てのシリンダーヘッドの厚みが揃っていないとダメです。燃焼室容積がバラツキが出ますし、カムキャリアは3気筒でまたがった形状です。
厚みが違うとカムキャリアの下部に隙間が出てしまいます。

 ↓ 下の写真の手前の列は、930系のヘッドです。向こう側は964の後期です。

ポルシェ2台分

ポルシェ2台分

2サイクル単気筒!まさかの3輪車

Nov 30th, 2009
ダイハツ ミゼット

ダイハツ ミゼット

 

こんなエンジンも手掛けています。

またまた、旧車のエンジンです。

これからクランクケースの組立をして、シリンダーも組付けしていきます。
しかし、2サイクルは面白いです。非常に単純で部品点数も少なくていいです。
(でも、その分シビアなんです。私個人的には2サイクル大好きです。)

2サイクルにしては珍しいクランクウェブが釣鐘形状ですね。バランスを重視したのでしょう。
よく見かける2サイクルのウェブの形状は、円形なんです。1次圧縮をあげる為にクランクケース内の容積を小さくする為です。
シリンダーはオーバーサイズピストンでボーリング・ホーニング仕上げしました。またポート口部は、R取り面取りを施して組立準備です。

車輌の姿はこんな感じです。  ↓ 
(この画像は、他社様のwebサイトよりお借りしました。m(__)m)

ダイハツ

ダイハツ

Classic ポルシェ911 67年

Nov 30th, 2009
67年PORSCHE911

67年PORSCHE911

 

最近、旧車のエンジン修理が多いです。

しばらく旧車ネタが続くかもですよ。

写真は、PORSCHE911の2リッターエンジンのヘッドです。67年式の様です。
これから、各部のオーバーホールを行いバルブスプリングの組付けもしていきます。
多分しばらく放置してあったのでしょう。2気筒が真っ赤に錆びてしまっています。

バルブガイド入替、バルブフェース研磨、シートカット等です。
この他に、クランクシャフトのアンダーサイズ研磨とメタルのクリアランスを確認も行います。

オートバイのクランクケース

Nov 28th, 2009
恐るべしKawasaki

恐るべしKawasaki

 

しかし、、、たくさん集まってしまいました。(汗)
みな、チューニングの加工です。

がんばりまーす。

初めて見ました!

Nov 28th, 2009
PORSCHE 993割れてる!

PORSCHE 993割れてる!

 

このようにパックリ!のヘッドは見たことがありません。
見た瞬間!驚きました。

さすがに、これは修理不能ということで交換する事となります。
それにしても、ビックリです。様々な原因が考えられますが、一番は熱の影響だと思います。

 

下のヘッドもかなりのダメージを受けていますね。
燃焼室の中が腐食しています。水による腐食だと思いますが、このヘッドは修理を施します。

PORSCHE 964後期型ヘッド!

PORSCHE 964後期型ヘッド!

HONDA S800加工

Nov 26th, 2009
S800クランク修理

S800クランク修理

 

HONDAのクランクの先端肉盛り修理がおわりました。今回はネジ部分だけの修理でした。
スプライン部分も少し傷んでいますが、問題なく使用できるのでスプライン部分は肉盛りせずにの修理です。

シリンダーもボーリング・ホーニングが終わりました。S800のシリンダーライナーは2気筒が一体となった形状です。ライナー単体でもボーリング・ホーニングは出来ますが、シリンダーブロックに合体させての加工を行います。これで、始動している時と同じ姿が再現できます。

HONDA S800シリンダーブロック

HONDA S800シリンダーブロック

オイルパン

Nov 25th, 2009
箱用のオイルパン

箱用のオイルパン

 

箱型スカイラインの純正オイルパンです。

手前側の物が、L型用の物です。今ではL型用の物も貴重品になりましたね。
そして、向こうにあるのがS20用の物です。形はそっくりですが、全く違う物なんです。傾斜の方向も違うでしょ。

出荷

Nov 24th, 2009
SR20DET腰下の出荷

SR20DET腰下の出荷

 

SR20DETの腰下を組付けした物を出荷します。

シリンダーのボーリング・ホーニング。コンロッド&ピストンの重量バランス修正。クランクシャフトの曲がり修正とバランス修正。ピストンリング合口合わせ。メタル合わせし腰下の組付けをしました。

ゴミが入らないようにしっかりと保護をして梱包出荷です。

最近、エンジン組の仕事が多いです。

日産 S20純正クランク修理

Nov 24th, 2009
S20純正クランクシャフトアンダーサイズ研磨修理

S20純正クランクシャフトアンダーサイズ研磨修理

 

旧スカイラインGTRのS20のクランクシャフトです。これは、当時物の純正クランクです。写真は修理後の状態(仕上がり状態)です。

S20のクランクシャフトのメインジャーナルは、段付き磨耗をしやすいのです。焼き付きでは無くです。オイルもしっかり廻っているんですけどね。

おそらく、メインメタルが上下共溝付き形状であるのと、クランクの製造方法が原因だと思います。当時の日産にしては珍しく高周波焼き入れでは無い熱処理をしていますので、、、。

最近では、社外でアンダーサイズメタルがありますので、そのメタルを使っての修理ができるようになったんです。メインもコンロッドも0.50アンダーサイズです。
もちろん、しっかりと寸法を測定して研磨仕上げをします。
その後は、最終表面熱処理にSQ処理を施します。これで、まるで新品の様なクランクシャフトに戻るわけです。

TOYOTA 2TG

Nov 24th, 2009
2TGの腰下

2TGの腰下

 

2TGのヘッドを外した状態です。

これから腰下を分解して各部点検です。
ギアトレインはやはりトムス製の物ですね。クランクが使えるといいんですけど~。